今年も、あとわずかですが振り返ってみて自分が一番今年変わったなと思うのは「口にする」ことが増えたことかと思います。やりたいことや好きなこと等、そこらじゅうで取り敢えず口にします。
好きなことというと、コーヒーとはちみつと文具なので私と直接会ったことがある人にはわかってもらっていると思います。
色んな所で言っていると、色んな人から情報として返って来ることが多いなと実感しています。今回は「はちみつが好きだ」と知っていてくれた方が、行きつけのお店でこんなイベントがあるよと教えてくれました。
名古屋地区を中心に様々なイベントを主催したり講演をしてご活躍されているハニーファームの代表の船橋康貴さんのイベントです。
船橋さんのイベントというと100人規模のものが多いですが、今回はお店で行うということで限定20名だそうです。聞いてすぐに申し込みました。
会場は、名古屋の星ケ丘テラスにある「ファクトリエ」さんです。
地下鉄で星ケ丘駅に行き、まずはトイレに一直線。寒くなって来たのでトイレが近くなります^^;
そして用を足し、手を洗っていてふと横で手を洗っている男性を見ると・・・・・・
あれ!?
船橋さんでした^^
「船橋さんですか?」と声を掛けると気さくに応えて頂きました。
今日のオレは、持っています(笑)
ファクトリエ
船橋さんと一緒にファクトリエに入り受付をしました。初めて来たのですが服も鞄もいいもの、お洒落なものがいっぱいです。受付の時に私の小銭入れを見た店員さんが「素敵な小銭入れですね」と言ってくれました。
「これ20年選手です」と答えると「物持ちいいですね」とニッコリしてくれました。
私の持ち物、20年選手が非常に多いです^^;
職人の情熱とこだわりがつまった
語れる商品を適正価格でファクトリエは、メイドインジャパンの工場直結ファッションブランドです。 職人の情熱と最高の技術がつまった、人に語りたくなるものを長く大切に使ってもらいたい、そんな想いと共にお客様に語れる本物をお届けします。
国内600以上の工場へ直接足を運び、世界の一流ブランドから生産を依頼されるような高い技術、誇り、独自のこだわりを持っていると判断した工場のみと直接提携。商品を生産しています。
また、中間業者を介さず工場と消費者を直接結ぶことで、工場独自のこだわりを詰め込んだ高品質な商品を、"適正価格”でお客様に提供しています。この仕組みにより、工場は適正な利益を確保でき、職人の技術やこだわりがつまった語れる“本物”を作っています。
現在、日本で販売されている洋服の「メイドインジャパン」製品は3%だそうです。そんな厳しい環境の中、高い技術力を誇る日本の工場約50社と直接提携されているそうです。
ものづくりの”見える化”ということを仰られていました。
店内には、作り手や工場の紹介。それに使用されている糸なども紹介されていました。素敵なお店です。私が特に気になったのは帆布製の鞄です。
船橋康貴氏
私が養蜂家になったのは、前職で環境問題にどう対応していくべきかを行政や企業に提案するシンクタンク(研究所)で社長をしていたことが背景にあります。廃棄物処理、地球温暖化、エネルギー問題等について、大企業やヨーロッパのシンクタンク、さらには中国政府と共同研究を行っていました。そして、二〇〇八年度には経済産業省産業構造審議会専門委員として、国に直接意見を言える立場にもなりました。しかし、どれだけ頑張っても環境問題の改善を実感できませんでした。さらに、通常業務に加えて海外出張や講演も多かったため、心労と激務が重なり、遂には身体のお医者さんと心のお医者さんの両方から「ドクターストップ」が掛かってしまいました。そんな時、養蜂家の方から〝地球上の食べ物の約七十%がミツバチの受粉に支えられているにも関わらず、ミツバチがどんどん消えている〞という話を聞き、その瞬間にドカーンと雷に打たれたような衝撃を受け「環境問題についてすべてミツバチに教わればいい」と感じたのです。そして、翌日には社長の職を辞す願いを出していました。
〝世界で最も美味しいハチミツ"と本場パリで評価され、代表的な歌劇場「オペラ座」とも提携。
ミツバチを育てるうえで、良い環境下に巣箱を設置することは非常に重要です。私は愛知県出身なので、「東山動植物園」と「愛・地球博記念公園」の二つが思い浮かびました。しかし、そこは行政が管理する施設であり、民間人の使用は認められません。まさに「月面に旗を立てる」交渉が一年近く続きました。最終的に、環境教育の専門家としての過去の実績が評価され、ミツバチを教材とした環境学習施設という観点から巣箱の設置を許可していただきました。現在では五ヶ所・合計五十の巣箱を設置し、ミツバチを通じた子どもたちへの教育「ハチ育」に取り組んでいます。
今でこそ、私のハチミツの需要も増えましたが、始めたばかりの頃は本当に売れなかった。そこで、自分のハチミツがどれだけの価値があるのか知りたくて本場フランス・パリに向かいました。すると、シェフ、パティシエ、ハチミツ専門店の方々から、〝世界で最も美味しいハチミツ〞との言葉をいただいたのです。その言葉に勇気づけられ、パリの建物の屋根裏でミツバチを飼育する「都市型養蜂の元祖」と言われるオペラ座へ。彼らに私のハチミツをなめてもらうと、その瞬間からVIP扱いに(笑)。総支配人に都市型養蜂を始めた三十年前から部外者を入れたことがないという屋根裏に案内してもらい、「君が最初で最後の人だよ」と。ヨーロッパでは〝ハチミツの味は、作り手の人生そのもの〞という言葉があり「こんな美味しいハチミツを作る人間であれば信用できるからね」と言っていただきました。今では、オペラ座やパリ・中央養蜂協会が母体の「養蜂教育学校」と提携をしております。
船橋さんは、養蜂家には2つのタイプがあると仰られていました。1つは、ミツバチを”道具”として扱う養蜂家。もう一つは、ミツバチを神のように扱う養蜂家。もちろん、船橋さんは後者です。
金子みすゞさんの詩を紹介されていました。
神様は蜂のなかに
蜂と神様 金子みすゞ
蜂はお花のなかに
お花はお庭のなかに
お庭は土塀のなかに
土塀は町のなかに
町は日本のなかに
日本は世界のなかに
世界は神様のなかに
そうして、そうして、神様は
小ちゃな蜂のなかに。
フランスでは、約300年前からミツバチで子供の教育をしているそうです。ミツバチは社会性が高い生き物です。ミツバチのことを小さい内に学ぶことでイジメなどが無くなるとどんなにいいでしょう。船橋さんも、そんな「ハチ育」をされています。
はちみつテイスティング
2種類のはちみつが配られました。一つは、ハニーファームさんの「森のメロディ」。フランスで世界一美味しいはちみつと評されたものです。もう一つは、中国産の純粋はちみつではないものです。
そして、どちらが「森のメロディ」か当てるというものです。さすがに、これを外したら「はちみつマイスター」を剥奪されそうなので緊張しましたがハッキリと違うので間違えることはなかったです。
食べ終えた後の鼻から抜ける風味が、かなり長く続いたのが特に印象的です。ロングアフターフィールです!
私達が、これからすること
ミツバチは減少しています。ミツバチが、これ以上減らないように私たちは何をすればいいのか?
- 自然に感謝する
- 薬品の使用を減らす
- 花や植物を増やす
- 買い物に気をつける
この4点を揚げられていました。自然や私達の体に安心な商品を買うということが大切です。フランスのパリでは、養蜂を行ない自然環境に配慮している企業の商品を買うということが浸透しているそうです。
そして、神様は人間にとって必要なものは全て地上に揃えたそうです。ホピ族は地下資源のことを”地球の内臓”と呼ぶそうです。その地球の内臓「石油」を掘り出したことで地球の環境は大きく変わってしまったそうです。
商品を買う時は「地上にあるものを可能な限り購入する」というのも大切な視点となりますね。
船橋さんの、ミツバチに対する熱い”想い”に触れられて良かったです。そして、船橋さんの何が凄いかと言ったら、その行動力だと思います。
ディズニーやジブリにもアプローチされているそうです。来年はディカプリオに会いたいと仰られていました。船橋さんなら実現するんだろうなと思いました。そして、やっぱり「口にする」ことの大切さを感じました。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。