コーヒーとはちみつと私

【コーヒー&はちみつペアリング研究家】普段、私がコーヒーとはちみつをどんなふうに楽しんでいるかご紹介させて頂きます。

【パナソニック焙煎機 The Roast】画期的だと思うのですが

年明けにパナソニックが、家庭用の焙煎機を発売するという情報が出ていました。ただ単に”焙煎機を発売”するのではなく、その仕組みづくりに大いに興味が湧きました。4月に発売されているようですが、その後あまり大きな話題になってはいないようで、私もその存在を忘れかかっていたのが正直なところです。

 

先日、SCAJ2107にこの焙煎機のブースがあり思い出しました。

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パナソニックの焙煎機「The Roast」(ザロースト)とは

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「おうちで、極上のコーヒー体験」をコンセプトに、新開発の家庭用焙煎機「スマートコーヒー焙煎機 AE-NR01」と、厳選した生豆の定期頒布と焙煎士による豆にあわせた焙煎プロファイル(焙煎工程のプログラム)をセットで提供し、特別な焙煎技術や知識がなくても、自宅で手軽に焙煎したての味と香りを楽しめるコーヒーサービス。なお、本サービスでは、コーヒー輸入商社の石光商事ならびに2013年焙煎世界大会チャンピオンの後藤直紀氏「豆香洞(とうかどう)コーヒー」と提携している。

定期頒布する生豆は、石光商事が厳しい品質管理と安全基準で選定した世界中の良質なスペシャルティ豆を季節ごとの4つのテーマにあわせて毎月届けられる。また、焙煎プロファイルは後藤直紀氏が豆の特徴にあわせて1種類の豆に焙煎度の異なる2~3パターンを作成。年間で最大100パターン近くの味や香りの違いを楽しめる。

焙煎プロファイルは、データをスマートフォンタブレットの専用アプリでクラウドから読み込み、焙煎機へ転送することで簡単に焙煎を行うことができる。焙煎機の開発では、イギリスのベンチャー企業「IKAWA」社と技術提携し、豆の特徴を引き出すための、きめ細かな温度・風量制御、さらには使い勝手の良さを実現した。

家庭用焙煎機「スマートコーヒー焙煎機 AE-NR01」の主な仕様は、焙煎方式が熱風式焙煎、焙煎量が50g/回、焙煎時間が約15分(プロファイルにより異なる)。本体サイズは130(幅)×342(高さ)×238(奥行)mm。重量は4.6kg。なお、専用アプリはiOS搭載端末のみに対応する。

「スマートコーヒー焙煎機 AE-NR01」の価格は100,000円(税別)。

生豆パック(1種200g入)の契約コース1年間の価格は、3種セットが5,500円/月、2種セットが3,800円/月(いずれも税別)。

news.kakaku.com

 凄くないですか!

焙煎機の本体は、一流家電メーカーのパナソイニックがつくり、生豆はコーヒー生豆の一流商社の石光商事が定期頒布。そして、その生豆の特徴に合わせて数種類の焙煎プロファイルを焙煎世界チャンピオンの後藤直紀氏が作成し提供されます。

 

こんな、仕組みがしっかり出来上がったらさぞかしコーヒーマニア、コーヒー好きが喜ぶだろうなと思います。・・・いや、思いました。

 

もっと詳しく、この焙煎機の開発秘話を知りたい方はパナソニックのHPにありますので、よかったら御覧ください。

panasonic.jp

 

気になる売れ行きは

これ、発売前には話題になっていたと思うのですが発売後はあまり話題にならないようなので売れ行きはどうなんだろうと気になりました。

 

SCAJのブースでは、私が立ち寄った時には人が結構集まっていました。私も「おっ!ザ・ローストがあるじゃん」と思い立ち寄りました。話題性は抜群だったので、実物を見たことがない人には気になると思います。

 

詳しくお話を聞きたかったのですが、結構な人でなかなか時間が掛かりそうです。ブースの外側にいた方に少しお話を聞きました。だから実物は、私はさわれていません。

 

一番気になっていた「売れ行きはどうなんですか?」という問に対して「ええ、まずまずですかね」という回答。私も営業を長くやっていますが、売れていたら「ホント、お陰様でめちゃめちゃ売れていて今も引き合いが多いですよ」くらいのことは言います。

 

反対に、あまり売れていないと「ええ、まずまずですかね」と、このブースのご担当者の方と同じように答えます。

 

と、考えるとあまり売れていないのではと思います(笑)

売れているかもしれないので、「売れていないと仮定」してなぜなのか考えてみました。

 

The Roastが売れていない(仮定)のは、なぜか?

  1. 販売価格 ¥100,000
  2. コーヒーブームを引っ張っている層のニーズに合っていない
  3. ”焙煎をしてみたいな”と思うような人のニーズにも合っていない

色々、考えられると思いますがこんなところが大きいのではと思います。

 

家に無くても困らない物に対して、ポンと¥100,000払えるのはある程度の所得や地位のある方ではないでしょうか。20代や30代でコーヒーブームにのってここ最近コーヒーにハマっていますというような人が、すっと買えるものではないと思います。

 

焙煎を個人で極めたい。家で焙煎してみたいと思い既に焙煎している人達は銀杏煎りの網で焙煎したり、試行錯誤し「前より上手に焙煎出来た」「前より、ちょっと深く苦味が強いな」などという過程を含めて楽しんでいる方が多いのではと思います。

 

そういった人達にはThe Roastは、あまり魅力的に映らないかもしれないですね。

 

お金があり、ただ美味しいコーヒーを飲みたい人は人気店や有名店の焼き豆を購入されると思います。

 

The Roastを購入される方は①それなりにお金はある②コーヒーが好きで焙煎したことがなかったけど、こんな自動で焙煎できるなら買ってもいいかな③しかも、焙煎の世界チャンピオンのプロファイルで焙煎した鮮度の高いものが飲めるというところに、しっかり価値を見いだせる方ですね。

 

5年後、10年後にはこういった仕組みがもしかしたら当たり前になっているかもしれません。その為には、入り口のハードル(¥100,000)がもう少し下がる必要があると思います。

 

そして、石光商事が用意した素晴らしいコーヒー豆を後藤氏のプロファイルで焙煎した新鮮なコーヒーをいつでも好きな時に家庭で飲むことが出来る素晴らしさを、もっと消費者の方に伝えるプロモーションを仕掛けてもらえたらと思います。

 

全く、好き勝手言わせてもらいましたが焙煎機、生豆供給、焙煎プロファイルと揃えたこのパッケージは素晴らしいものだと思いますし、もっと広まるよう応援していきたいです。

The Roastの魅力を伝えたページをご紹介しておきます。

woman.ec-club.panasonic.jp

 

 

最後まで、読んでいただきありがとうございました。