私の子供は高校生と中学生です。その息子が今日は出校日で夏休みの宿題をいくつか提出しなければならないということで昨日は夜遅くまで半べそかいてやっていました。どうして、もう少し計画的に出来ないのかと、親の顔が見てみたくなりました。
・・・・・・それって、オレじゃん^^;
納得!!
この親にして、この子ありといったところでしょうか。
夏休みも終わりに差しかかっているので大半の真面目なお子さんは、宿題は終わっているかと思います。もしかして、まだ自由研究が終わっていない。何にするかも決めていない。そんな子達のために「はちみつって、どうやって出来るの?」をテーマに書いてみたいと思います。
通常の「はちみつテイスティング講座」では、最初に「はちみつは、どうやって出来るの?」と講義します。はちみつって、出来るまでこんなに大変なんだよというのを理解して頂いてからテイスティングを行うと、より有り難みを感じられますからね!
「はちみつが出来るまで」を説明します。この文章をミツバチや花のイラストを入れて模造紙(愛知県でいうB紙)に描けばそれなりの物は出来ると思います。対象年齢は小学生です。
はちみつが出来るまで
外勤蜂(がいきんばち)に関して
お花の蜜を採りに行くミツバチを外勤蜂(がいきんばち)と呼びます。
ミツバチの一生は約1ヶ月(30日)です。生まれてからは内勤蜂(ないきんばち)として蜜を受け取ったり幼虫の世話をしたり、巣の中の掃除をしたりと忙しく働きます。これら全部ひっくるめて働き蜂(はたらきばち)と呼ばれています。
ちなみに、これら働き蜂は全てメスです。
生まれて20日程経つと外勤蜂として蜜を採りに行くようになります。
人に置き換えると凄いですよね!
わかりやすいように、人生が「90年」だったとすると60歳になってから重労働をするようになるのですから。
はちみつが出来るまで
ミツバチが花の蜜を集めに行く飛行距離はセイヨウミツバチで4kmくらい。ニホンミツバチで2kmくらいと言われています。
ミツバチは仲間同士で情報交換をし、どこの蜜を採りに行くかは巣を飛び立つ前に決めています。行って帰って来れるだけのエネルギー(はちみつ)を蓄えて出発します。
蜜を採りに行くのは一日10~20回です。一回に30~40mgの蜜を採ってきます。
ミツバチの体重は約80gと言われているので自分の体重のほぼ半分の蜜を持って帰ることになります。そして蜜だけでなく花粉も一日に数回~50回集めてきます。
おばあちゃんになってから、そんな重労働をさせられるなんてと思いますよね。
採った蜜は「蜜胃(みつい)」という部分に貯めて持って帰ります。花の蜜は多糖類のショ糖です。その時に「インベルターゼ」というミツバチが作り出す酵素が加わります。
巣に戻ると「内勤蜂」に口移しで採ってきた蜜を渡します。この時に、内勤蜂のインベルターゼも加わります。インベルターゼと蜜が混じりあうことにショ糖は単糖類のブドウ糖と加糖に分解されます。
単糖類とは、人が体に取り込むとすぐにエネルギーに変換できるものです。
内勤蜂が巣枠に蜜を移し、しっかり熟成させます。(水分を飛ばす)
糖度が約80%になると、もう腐ることはないのでミツバチはワックスで蓋かけ(ふたかけ)をします。
そして、頃合いをみて遠心分離器にかけて採蜜します。
以上、です。
参考になりそうなリンクです。
最後に
こうして、晩年の約10日間外勤蜂として花の蜜を集めに行ったミツバチは生涯の幕を閉じます。
ミツバチが生涯で採る蜜は、わずかティースプーン1杯です。
儚いですよね。
そんなミツバチたちが一生懸命集めた「はちみつ」を大切に味わっていきたいですよね!
小学生の自由研究に使えるかな?
一度「はちみつが出来るまで」をブログにアップしてみたかったのでこのタイミングであげました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。